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人格不定なヲタクと!!
by wotakura
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小銃(ライフル)について
大日本帝国 三八式歩兵銃
三八式歩兵銃がロシアに100万挺以上、イギリスに30万挺以上も輸出されたというのは初めて知りました。

小銃の口径だけを見ていくと面白いです
三八式歩兵銃:明治38年 西暦1905年採用 は 6.5mm
九九式小銃:皇紀2599年 西暦1939年採用 は 7.7mm
ここまでは小銃の威力・射程増大のために口径を上げていたのが分かります。
しかし興味深いことに戦後の自衛隊は
64式小銃:西暦1964年採用 は 7.62mm
89式小銃:西暦1989年採用 は 5.56mm
と一見時代に逆行しているように思われます。
第二次大戦の戦訓から1000m以上の長距離戦より500m以下のの中・短距離戦の方が多いことが分かりました。口径が大きいと射程や威力が増えますが反動が大きいことにより射手に負担がかかり、また連射もしにくくなります。そのため口径が小さくなりました。
三八式歩兵銃はよく「陸軍は銃の改良を怠った」とか言われますがイギリスやドイツの主力小銃の基本設計は三八式より古いです。セミオート(ボルトアクションと違い引き金を引いたたびに弾を撃てる)の単価の高い小銃を全軍に普及させたのはアメリカのM1ガーランド・M1カービンだけです。ちなみに日本軍はM1ガーランドを鹵獲して改良した五式小銃はコピー元より完成度が高いと言われています。さすが日本ですね。この時の戦局は五式小銃などという生産に手間のかかるものより従来型を1挺でも多く作る、ということなので量産には至りませんでしたが。
反動の少ない三八式歩兵銃は一面では先見性を持っていたと言えるでしょう。でもガタルカナルのようなジャングル戦では短距離・短銃身の拳銃弾を使用する短機関銃(アメリカのトンプソン、ドイツのMP40など)の方が有利だったようです。拳銃弾を連射する短機関銃をただでさえ弾薬の不足したガタルカナル島で使えたかどうかは疑問ですが・・・・
by wotakura | 2005-12-22 00:21 | 軍事
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